ハワイの住宅危機に対処することを目的とした法案を阻止しようと反対派と賛成が議論しているようです。
ハワイでは、現在一部地域ではアパートが合法的に多数のユニットを建設することができますが、住宅地区に指定された地域は、敷地内に1軒のみ建設が許可されます。
州議会を通過中の法案により、敷地内に2つ以上の建物を建設が可能を目指していますが、反対派はこの法案が通れば、敷地内に大人数が住むことになり、近隣の雰囲気が変わるので辞めてほしいと訴えています。
ホノルル市議会議長のトミー・ウォーターズは、モンスターホーム(*)に対して何年も戦ってきましたが、これは一歩後退だと言います。
(*)「モンスターホーム」とは、住宅地域において、その地域の平均的な家屋サイズやスタイルと比較して部屋数が多い非常に大きな家を指します。
これらの家はしばしば、一つの敷地に過剰に多くの居住スペースを持ち、法的な建築基準やゾーニング規制の隙間を利用して建設されることがあります。モンスターホームは、地域の景観を変え、駐車場の問題や排水システムへの過負荷など、周辺環境に様々な影響を与えることが懸念されています。
「この法案がすることは、通常サイズの土地を分割して、それぞれ最大2000平方フィートの小区画にし、それぞれに3軒の家を建てることを可能になります。」とホノルル市議会議長が答弁しました。
またこの法案を提出したカウアイ島の州代表ルーク・エヴスリンは、
「この法案の本当の意図は、ハワイ州の住人が多世代の家族と同じ敷地内に住めるようになれます。」
「この法案の必要な理由は、広い土地に建つ大きな家が手頃な価格で購入できないため、巨大な土地に1つの大きな家がある代わりに、小規模で3軒または4軒のもっと手頃な価格の小さな家を建てられます。」
ホノルル市で町計画課で以前働いてたチャック・プレンティスはこの法案には反対派で、敷地内に建物数が増えると住宅地域は郊外のコミュニティーというよりも、ごちゃごちゃしたチャイナタウンのような雰囲気に変わってしまうのではと不安です。
しかし、賛成派はこの法案が通れば住宅数も増え、住宅の値段が下がればハワイで家を所有する機会をより多く提供することになるだろうと予想しています。
「モンスターホームは、しばしば巨大な建物内に10-15の違法ユニットを持つものです。この法案はそれを許可しません」とエヴスリンは言いました。
支持者たちは、たとえ法案が州議会で承認されたとしても、土地所有者は敷地内に2つ以上の建物を建設する際は、建設許可をハワイ州から取得後に建設を開始します。
問題化されている23部屋のあるモンスターホーム
日本では聞きなれないモンスターホームは、以下の特徴を持ちます:
- 過剰な居住スペース:多くのベッドルームとバスルームを持ち、多世代家族や複数の家族が共同で居住することを意図していることがあります。
- 地域の平均的な家屋サイズを大きく上回る:周囲の家屋と比較して異常に大きく、地域の景観や雰囲気に影響を与えます。
- 駐車場や交通の問題:大きな家には多くの住人がおり、それに伴って車も多くなります。これが地域内の駐車場の問題や交通の混雑を引き起こすことがあります。
多くの都市や自治体では、モンスターホームの建設に関する規制を強化することで、これらの問題に対処しようとしています。例えば、建築基準の厳格化、敷地ごとの最大建築面積比の設定、居住ユニット数の制限などが挙げられます。これらの措置は、地域の特性を保護し、住民の生活の質を守るために重要です。
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